心豊かに。。。

バンクーバー五輪第2日目、注目されていたモーグルの上村愛子は、4位で
惜しくもメダル獲得を逃した。

4大会連続で入賞を果たした成績は見事だが、メダルへの思いは、それだけ
大きく膨らんでいたことだろう。

予選で、自分より上位につけた4人を残して順位は2位。
この瞬間、上村のメダルの夢は、ほぼついえていた。

自ら滑り終え、上位4人の滑りを見届けた、その時の心境をこう語っている。

「(後の)みんなが、失敗するのを願うのは良くないと思ったから、彼女達は
これだから上にいるというのを、しっかり納得したいと思って見ていた」。。。

相手のミスを願っても、自分の順位が上がりたい。
メダルへの執着が強いほど、そんな気持ちになっても無理からぬこと。

しかし、それを善しとしなかったところに、彼女の潔さがある。

前回のトリノ五輪の女子フィギアで、荒川静香が暫定1位で終えた時、まだ
有力選手が演技を控えていた。

確か、その選手はジャンプが得意で、優勝候補の一人だったと思う。

あとの選手の成績如何で、荒川の金メダルか否かが確定する。
しかも、それは、その大会で日本が獲得する唯一のメダルだった。。。

緊迫した最終演技で、滑り始めた他国の選手を、日本の私達はどう眺めていた
だろう。

そして、彼女がジャンプを失敗したとき。。。

皮肉にも、相手が負けないと、自分が勝てない勝負の厳しさに、何かを感じ取った
人は、少なくないのでなかろうか。

あのゴルフのタイガー・ウッズは、決勝戦、あと一打で負けるか勝つかの局面で、
相手がホールに向けて打つ瞬間、「入れ!」と、心で叫ぶと言う。

フツウの凡人なら「はずせ!」と叫ぶことだろう。

相手の不幸の上に、自分の幸せを描きがちだが、そんな貧しい心がけでは何事も、
豊かな人生を歩むことはできないと、改めてつくづく知らされる☆

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