心を愛さぬ時の人

横綱朝青龍が、暴行問題で現役引退を表明した。

初場所に25回目の優勝を果たし、あの喜びも一転、どこへやら。

快進撃の初場所中に、東京都内で泥酔して、知人の男性に暴行した。
そのけじめとして、引退を申し出たと言う。

当時のことは、酔っていたのでよく分からないそうだが、国技の頂点に立つ
横綱の重責を思えば、現役続行は、難しかったのだろう。

酒によって、人生設計が大きく狂う。

これは、飲酒運転による悲劇の当事者だけではないのである。

酒は良薬、とも言われるが、ほどほどで止めないと、人生が酒に飲まれて
しまうということだろう。

あのロシアでは、飲酒は、国家的災害とも言われている。

国民一人当たり、年間の飲酒量は、日本の実に2.5倍。
ナント200万人がアルコール依存症だそうである。

あのエリツィン元大統領がそうだったのは、有名な話だが、彼の時代に、国の
飲酒量が一挙に上がったと言われている。

酒癖の悪い人は、周囲にとっても迷惑なものだが、朝青龍ならずも暴行事件や、
悲しい事故につながるし、勤労意欲も低下して、少子化も関係するらしい。

まさに酒による被害は、国益の損失と言えるだろう。

しかし、どんな人も、最初からアル中になろうと、飲み始めることはないと思う。

健康的にと思って飲み始めても、この一杯がおいしくて止まらないし、やめられない。
今日一日くらいいいだろう、これだけなら大丈夫、とついつい杯を重ねていくうち、
ブレーキが利かなくなってしまうのでなかろうか。

酔いしれてうつろな目に映る、未来の自分の姿はどんなだろう。

思い出される一節がある。

下等の人間は舌を愛して、身を愛さぬ。
中等の人間は身を愛して、心を愛さぬ。
上等の人間は心を愛するがゆえに、克己して勇猛精進する。

今の自分は、いずこに属すか。
他人の振り見て、常に心せずにおれないことである☆

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